家の中でカビが一番多いところは浴室、そして窓の木枠、
わかりにくい場所ではクロスの裏の石膏ボード、断熱材などに多く見受けられます。
浴室や窓の木枠などは目に見えていますので常にふき取ることが出来ますが、
断熱材やクロスの裏の石膏ボードなどは内装工事などでクロスの張替以外でもしない限り
カビを抑えることは出来ないでしょう。
カビは住宅のがんにもなりますが人の体をも蝕むカビの胞子を吸い込んで
咳や痰が絡む夏風邪に似た症状もあるそうです。特に梅雨の季節は
湿度も高く、雨漏りなども見られ壁の中の湿気が一段と多くなります。
外壁の塗膜のなくなった壁や屋根から雨漏りしている住宅、
意外と知られていないのが、床下からの湿気も多いようです。
壁の塗膜の調査は手で壁の表面をさわって白く手についたら、
チョウキングと言って塗膜の表面がなくなり、湿気が壁の中を通り、
部屋の中に湿気を運んでいるのでしょう。
木造の住宅では屋根からの雨漏りは部屋内の天井を濡らすことが多いのですが、
外部の軒天を濡らし、軒天のピーリングがはがれてきている住宅も見られます。
また鉄筋造りの住宅でも外壁の塗装がはがれ、壁の塗膜まではがれた住宅を見かけました。
このような住宅の中ではカビのにおいもきつく、胞子も飛び交っているでしょうね。
このような場合は至急に外壁塗装をするとともに、室内の内壁と空気を切断することをお勧めします。
これによりカビの胞子の飛び交うのを少しでも防ぐことが出来るでしょう。
軒天の汚れやピーリングのはがれは確実に雨漏りです。
この場合は至急、瓦の点検・補修をお勧めします。雨漏りを止めて湿気を塞ぐ事が大事です。
また押し入れなどの湿気が多いといわれる住宅もたくさん見受けられますが、
このような場合は床下からの湿気で床下に調質材をまくことをお勧めします。
時々郊外の住宅で北側だけに緑の色のついた壁を見かけますが、
これは木の目の胞子やコケで、壁に水分がたっぷり含まれている
コケの発生しやすい住宅ですね。
このような住宅も壁の塗膜がなくなり、
徐々に内壁にカビの発生が見られていきます。
このようなときも壁を正常化するためにはやはり、
塗膜をつくり水分がつかないようにしてあげることは住宅には必要です。