大阪で外壁塗装を長年しているゆとりは、カビの生えやすい日本では外壁塗膜が重視だと考えています

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外観からはわからない住宅カビの脅威

住宅だけではなく人の健康も害するカビ、意外と無頓着に過ごしているのではないでしょうか。
浴室のカビ、クーラーなどカビ、食品のカビには敏感に反応されますが、住宅のカビには意外と無頓着に過ごしているように見かけられます。

特に和室の壁がジュラク壁の場合はカビの発生が発見しやすいのですが、壁がクロス仕上げやベニヤの仕上がりでは目に見えにくいのであまり気にせず日常生活をされているのではないのでしょうか。



ALCの外壁の住宅でカビが大量発生…

先日、鉄骨住宅で外壁がALC仕上げの和室のジュラク壁がカビでびっしり、臭いもカビ臭く
湿気がこもっているような室内でした。

この建築は築後25年位で外壁の塗装は建築当時のままで、部屋は1階の南西の角部屋にありましたが、あまり
使用されず閉めきっている事が多かったようです。
(ただし他の部屋はクロス仕上げでした。)
和室のジュラク壁のボードをはぐって見たところALCの内壁もカビでびっしり、厚さ120ミリの気泡コンクリートの
壁にカビが生えているのは初めて見ました。

高性能なALCを使っていてもカビが生えてしまう

今まで外壁がモルタル仕上げの壁で長年塗装のされていない住宅の室内では壁が発生している住宅は
たくさん見てきましたが120㎜の分厚い気泡コンクリートでも内壁にカビが生えるのです。

この現象は長年ALCの外壁の塗膜がなくなり壁の中で壁内結露が発生し、内壁まで進行しそれがさらに
部屋内のボードのジュラク壁に侵攻した
のでしょう。
この建物はALC自体はクラックもなくきれいでしたが、目地がところどころ切れていました。

鉄骨の建物ではALCの壁材はとてもよく使われています

気泡コンクリートは穴が開いていてそこに空気層を設けるので軽くて断熱材も必要がないとのことで需要が多い材料です。

鉄骨の住宅ではALC,木造の住宅ではパワーボード。
素材的にはほとんど同じですが、厚みがALCでは120㎜、パワーボードが70㎜と鉄骨で使うか、木造の柱で使うかの違いです。
どちらも気泡コンクリートでコンクリートで空気層を設けて軽く断熱効果があるとされています。

最近の住宅の傾向から見る外壁塗膜の重要性

最近の住宅の傾向では外壁が窯業サイディングを使用している住宅が多いのですが、
窯業サイディングの壁の厚さは12㎜、ALCボードの10分の1の薄さです。
ましてやモルタル塗の壁はもっと薄いので、いかに外壁の塗膜が大事かが分かるのではないでしょうか。

室内の壁の仕上げは和室はジュラク壁、洋室・廊下など
はクロス仕上げになっていますが、カビが発生した
ジュラク壁は一旦ジュラク壁をしごいてすべて落として塗り替えを
してください。
又クロス壁の場合はクロスの張替をお勧めします。
その場合は外壁の塗膜作る、つまり外壁の塗り替えをして、壁の
自然乾燥
が良いと思います。

お金をかけることが出来るのならばボード壁の張替をしておくともっと安心です。

温暖で多湿な日本はカビ天国

日本はカビ天国と言われていますが、これはカビにとって最も快適な環境である温暖で多湿という
カビが成長しやすい環境と条件が整っている
からなのです。

気圧の関係で住宅の壁の塗膜がなくなれば空気は移動します。
日中の暖かい空気は外で、夜になって空気が冷えると塗膜のない壁を通じて壁の中に入りこみ、
翌朝には壁の中に水分だけを残してまた塗膜のない壁を通りぬけていくのです。
これに壁にクラックであったらもっと水分の含んだ空気は抜けやすいでしょう。
これが壁内結露になって壁の内側からカビの発生原因になってきているのです。

空気の移動によるカビ発生の原因

特に住宅のカビは黒カビ(クロカビ、クラドスポリウム)壁内結露や冬の暖房による結露が原因です。
まずは結露を絶つことがカビを防ぐ方法の第一でしょう。
外壁の塗装とは住まいの美しさを表現するだけではなく、カビをも防いで住む人の健康も守るのです。

空気の移動によるカビ発生の原因
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